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高森明勅
2014.5.28 12:45

リヴァイアサンに恐怖せよ!

近代国家とは何か?マックス・ウェーバーいわく、
ある特定地域の内部で、正当な物的暴力性の独占を要求する
そして、それが成功した)人間共同体である」
(『
職業としての政治』)と。

それは、国家の歴史の中でも「最強」の国家である。

まさにリヴァイアサン。

故に、国民の自由と権利を守る為には、
この強大な権力(暴力性の「
権利」の唯一の源泉=ウェーバー)
を縛る「鎖」
としての憲法が絶対に必要。

これは、個別の政治家の人格や資質を超えた、構造的な要請だ。

ここに、立憲主義が避けがたく求められる、最大の根拠がある。

ゆえに明治日本では、帝国憲法の制定にあたり伊藤博文は
憲法政治を施行する時には…君主権を制限せざるを得ず」
明言した。

一方、明治天皇ご自身もその「教育勅語」の中で、
国憲(憲法)を重じ、国法(法律)に遵(したが)」うべし、
と諭された。

この一節は天皇の統治権を制限するからと、
臣下から削除の声が挙がっても、天皇の強い御意志で残されたもの。

君民一致して立憲主義を尊重したのだ。

憲法を「殺した」ナチス・ドイツの暴虐を
我々は忘れてはいないはずだ。

あるいは、元々立憲主義とは無縁な国々の惨状も。

リヴァイアサンとしての本質は、現代日本も勿論、変わらない。

自衛隊と警察に対抗出来る「物的暴力性」が国内に存在するか。

山口組も中核派もかつてのオウム真理教も、
それらの前では赤児に等しい。

しかるに今や、憲法は「国家権力を縛るものではなく、逆に…」
などと(無知か、悪意か、
その両方かは分からないが)
平然と言い放つ憲法学者(?)
まで現れている。

と思ったら、「国家権力」の頂点にいる人物自身が、
公然と立憲主義を否定する発言をしているという。

小選挙区制という民意が正しく反映されにくい制度で、
“不支持”
の度合いを競った末に、瞬間最大風速的な議席獲得で
政権を握れば、
憲法をどのように恣意的に解釈しても許される
という姿勢は、
やはりそうした反立憲主義的な体質に
根差していたのだ。

これは非難したり、抗議する前に、まず恐怖すべき事実だ。

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テーマ
『憲法を知らぬ保守を叱る!』


 

平成26年6月8日(日)午後1時 から
『人事労務会館』 にて開催します。

「人事労務会館」
(住所:東京都品川区大崎2-4-3 )は、
JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線
『大崎駅』 の 北改札口 を出て左へ、
「西口」 側の左階段を降りて、徒歩3分です。

毎回、会場の場所が分からず迷われる方が、多くいらっしゃいます。

人事労務会館のHPにて、場所をよくご確認の上、ご来場下さい絵文字:重要
(HP掲載の、駅から会場までの地図を印刷し、持参されることをオススメします )

詳しくは、 “ こちら ” でどうぞ。

 

6月8日の「ゴー宣道場」のテーマは
『憲法を知らぬ保守を叱る!』にします。

憲法9条にノーベル平和賞をという話がある。

対象は日本国民になるという。

や・・・やめて―――――――――っ

・・と言いたくなる。


わしはそんなものでノーベル賞なんか欲しくない!

絶対、いやです!


現行憲法が占領憲法だからというような、

自称保守派の理由からではない。

とにかく気色が悪い!


だが落ち着いて考えよう。

 

天皇皇后両陛下は現行憲法を守ることに誇りを

持っておられるのではないか?


もしそうなら、憲法
9条を守る国民にノーベル賞が
与えられ、
天皇陛下がお喜びになったら、
わしはどうすればいいのか?


一緒に喜ぶか?

大問題である!

ノーベル賞をもらう前に、憲法について熱く熱く

語ろうではないか!

入場料は、お一人様1000円です。


参加ご希望の方は、このweb上の申し込みフォームから申し込み可能です
絵文字:重要絵文字:パソコン

上 ↑ のメニュー「道場参加申し込み」もしくは下 ↓ の申し込みフォームバナー(画像)
クリックして、申し込みページにお進み下さい絵文字:よろしくお願いします
入力必須項目にご記入の上、お申し込み下さい絵文字:重要絵文字:メール

お申し込み後、記入されたメールアドレス宛に「申し込み確認メール」が届きますので、
ご記入内容に間違いがないか、よくご確認下さい。

※「申し込み確認メール」が届かない方は、以下のような原因が考えられます。

・迷惑メール対策サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている
・着信拒否サービスを利用していて、「ゴー宣道場」からのメールが着信拒否の対象となっている
・ドメイン指定受信を利用していて、「gosen-dojo.com」のドメインが指定されていない
・セキュリティソフトやメールソフトで迷惑メール対策をしていて、 「ゴー宣道場」からのメールが迷惑メールと判定されている

reply@gosen-dojo.com」からのメールを受信できるよう再設定をお願い致します。

「申し込み確認メール」が届かない場合、当選メールも届かない可能性がありますので、
ご注意ください絵文字:重要


申し込み〆切後、当選された方にのみ「当選メール」を送らせて頂きます。

当選された方は、道場当日、
その「当選メール」をプリントアウトの上、会場までご持参下さい。

 道場参加申し込みフォーム

なお今後は不定期開催となるため、
往復ハガキでの応募は中止させて頂きます絵文字:重要絵文字:記念日

応募〆切 は 平成26年5/28(水) です。

当選通知の送付は、応募〆切後になりますので、しばらくお待ち下さい絵文字:よろしくお願いします

皆様からの多数のご応募、お待ちしております絵文字:重要絵文字:晴れ


高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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